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【漫画レビュー】坂ノ睦先生の『あやしや』 ー あらすじ、見どころ、感想ー

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坂ノ 睦さんの漫画『あやしや』を読みましたので感想を書きたいと思います!

『あやしや』第1巻より

漫画『あやしや』の評価

漫画『あやしや』の私の評価は
星4つ ★★★★☆

です!

面白かったです!

[評価基準]
5★★★★★ … 最高!後世に語り継ぎたいレベル!自分の子供にも是非読ませたい!
4★★★★☆ … 結構面白い!どんどん続きが読みたくなる面白さ!
3★★★☆☆ … 普通くらいの面白さ!
2★★☆☆☆ … 暇だったら読むかな!
1★☆☆☆☆ … 自分には合わなかったな!

 

漫画『あやしや』の基本情報

ジャンル・時代背景

ジャンル

ファンタジー。ミステリー要素もあり。

鬼と、鬼に対抗するための魔法(作中では鬼導術などと言われている)などが出てきます。

読み進めていく上で明らかになる真実や深まる謎など、ミステリー要素もあります。

 

時代背景

街や建物の雰囲気は、おそらく安土桃山時代とか江戸時代くらいだが、明記はされていない。

カタカナ英語もちょこっと出てきたり、作者のこだわりはあまり無いよう。

ファンタジーということもあり、あえて設定していないということもあるでしょう。
世界観がしっかりと作られているので、時代背景や歴史考証は気にせず楽しむことが出来ます。

『あやしや』第1巻より

 

あらすじ

人と鬼が共に在る世界。

鬼は突如出現する鬼門より現れては人間を喰らう。

人間は「鬼導術」と言われる術で永きにわたり鬼に対抗してきた。

『あやしや』第1巻より

 

物語は、都にある呉服店「綺糸屋(あやしや)」が”顔のない鬼”に襲われたことがきっかけで展開される。

凄惨な被害をもたらしたこの事件は「綺糸屋事件」と呼ばれ人々に衝撃を与えた。

この綺糸屋事件での唯一の生き残りが、この物語の主人公、綺糸屋の若旦那の少年「仁」である。

『あやしや』第1巻より

 

仁は綺糸屋事件で致命傷を負うも、ある鬼に憑りつかれたことにより命を取り留める。

その鬼は、通常の人を喰らう鬼ではなく”鬼喰いの鬼”。名は「だまり」。

『あやしや』第1巻より

 

だまりは仁の体なくしては生きられず、仁はだまりなくしては生きられない。

そして、食事として鬼を喰らう必要があるだまりと、綺糸屋の仇討ちを望む仁の利害が一致し、

「人」と「鬼」、二人は相容れない間柄ながらも協力して”顔のない鬼”に辿り着くべく鬼退治を始めることになる。

『あやしや』第1巻より

 

 

ー 顔のない鬼はなぜ綺糸屋を襲ったのか?

ー 顔のない鬼の正体は一体何なのか?

ー なぜ「だまり」は仁に憑りついたのか?

ー なぜ「だまり」は鬼を喰うのか?

ー 鬼導術とは?

 

数々の謎と共に物語は進んでいく。

『あやしや』第1巻より

 

連載時期・期間

掲載誌 : ゲッサン(小学館)

連載時期 : 2012年3月号~2017年6月号

作者 : 坂ノ睦

 

 

感想

作品の見どころ

「あやしや」を読んでの私的見どころを紹介します。

 

見所その1 ミステリー要素

私的に一番面白かった要素は、ストーリーの中で繰り広げられるミステリー要素です!

作中は多くの謎や伏線が存在します。(細かいことろに伏線が張られたりしていて、よ~く絵を見ておかないと気付かないところも。)

徐々に真相に迫っていく感じがとても面白いです。

ストーリーの構成としてロールプレイングゲームのストーリーを進めていくような感想を受けました!

既に完結している作品なので、連載を待たずに一気読み出来るところも良いですね!

漫画喫茶などで読むのもおすすめですね。

 

その2 絵のうまさ&鬼のデザイン

絵が上手いです。最初から最後まで絵柄は変わりません。

キャラの書き分けはもちろん、鬼が居る世界という独特の世界観がしっかり表現されています。

キャラデザも結構かわいいです。

 

ひと際目を引いたのは鬼のデザインです。

『あやしや』第1巻より

不気味で恐ろしい雰囲気はあるのが、線がしっかりしていて、グロに頼っていない。

世界感にマッチした絶妙なデザインです。

色々な種類の鬼を描かなくちゃいけないのにすごいな~と思います。

 

また扉絵のセンスもいいです。

 

その3 テンポよく進んでいくストーリー

話のテンポがよく、どんどん話が進んでいきます。

そして話が進んでいく一方で、謎は深まっていき、真相への興味がどんどん沸いてきます。

「ミステリー要素」+「テンポの良さ」=「どんどん次が読みたくなる」

ですね。

たまにある日常回も丁度よい感じです。

 

その4 かわいいキャラクター達

人喰い鬼との争いがテーマになっている作品ですが、ホラー的要素はあまりありません。

それどころか、それぞれのキャラクター達が時折見せるかわいい一面に和まされたりします。

 

その5 多様性や家族愛もテーマになっている

物語の終盤には種族感を超えた繋がりや家族愛など少しですが描かれています。

現代社会で求められる多様性、家族愛について少しばかりの教訓を感じることができます。

 

総評

謎を解き明かしていく過程が面白い。

人喰い鬼との戦いという壮絶なテーマの中で仲間や家族との絆の大切さを感じさせてくれる作品です。

 

↓↓10巻の表紙もみんな仲良さそうです^^↓↓

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