NW通信要件表の作り方を記載します。
NW通信要件表の作り方
NW通信要件表作成の目的
どんな資料でもまず「何のために作成するのか」、その作成目的を意識することが大切です。
NW通信要件表を作成する目的は主に以下になります。
- どのホストとどのホストを通信させるか一覧にまとめ設計、監理する
- NW機器に通信設定するためのインプット資料(NW機器どのような設定を入れればよいか、通信要件表を見ればわかる)
赤字部分がNW通信要件表作成におけるポイントです。
これらの目的を踏まえた上で(目的を達成するための資料とするために)記載項目を整理します。
記載必須項目
①どのホストとどのホストを通信させるか という点については、
- 送信元ホスト名/IPアドレス
- 送信先ホスト名/IPアドレス
- NAT後IP(NATする場合)
②NW機器どのような設定を入れればよいか という点については、
- 通信ポート
が記載必須項目になります。
管理上記載しておいた方がよい項目
通信設定を実現させるためには、最低限上記項目の記載があれば問題ありませんが、
管理上記載しておいて方がよい項目があります。
それは以下の内容です。
- 設定理由
- ネットワーク経路
設定理由は、なぜその通信を入れる必要があるのか。ネットワーク経路は、その通信がどのNW機器を経由して通信されるのかを記載します。
通信要件を決めたはいいものの、長く保守していくにあたって後々、
「この通信って何のために入れているだっけ?」「この通信経路ってどうなっているんだっけ?」
とならないよう、記載しておいた方がよいでしょう。
NW通信要件表のサンプル
NW通信要件表のサンプルはこちらです。
サンプル資料のポイント・使い方
・ホスト単位の通信要件を個別に管理するよりも、まずはセグメント単位で整理した方が、まとまりがよくなりますので、セグメント
・G列の「方向」セルに「←」「→」「⇔」を入れることで、送信元、送信先、あるいは双方向通信であることを表記します。